Spot Guide ・ コペンハーゲン

Tivoli Gardens

1843 年開園、世界有数の歴史を誇る庭園型遊園地。

チボリ公園の園内風景(庭園とパビリオン)

Photo: European Commission(CC BY 4.0)

遊園地 / 庭園 🟢 推奨

基本情報

住所Vesterbrogade 3, 1630 Copenhagen 最寄駅コペンハーゲン中央駅(København H) 公式サイトtivoli.dk 地図Google マップ

概要

Tivoli は 1843 年 8 月 15 日に開園した、世界で 2 番目に古い現役の遊園地(Bakken に次ぐ)。庭園・劇場・コンサートホール・レストラン・カフェ・乗り物が融合した「娯楽庭園(pleasure garden)」で、東洋風のパビリオンやイルミネーションが幻想的な雰囲気をつくる。

童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが『ナイチンゲール』の着想を得た場所であり、ウォルト・ディズニーもディズニーランド構想の参考に訪れたことで知られる。単なる遊園地ではなく、建築・庭園・音楽・乗り物が調和した文化施設として愛されている。

歴史的背景

建てられた経緯・年代

1843 年、Georg Carstensen が国王 Christian VIII から 5 年間の営業許可を得て開園。「民衆が娯楽に興じている間は政治のことを考えない」と王を説得したという逸話が残る。ヴェスターポート外の要塞斜面(glacis)を利用して造られた。

建築家・建築様式

創設者は Georg Carstensen(1812–1857)。園内建築の多くを手がけたのは建築家 Vilhelm Dahlerup で、彼は Pantomime Theatre(1874)のほか、コペンハーゲンの Ny Carlsberg Glyptotek や王立劇場旧館など市内の主要建築を数多く設計した。

中国・トルコ・ポンペイなどを想像上でミックスしたエキゾチックな折衷様式(オリエンタリズム)が特徴。色鮮やかなランプ、東洋風パビリオン、Nimb 館のムーア(Moorish)様式など、19 世紀ヨーロッパの異国趣味を体現する。

増改築・被災・修復

1874 年に Pantomime Theatre 建設(現存する最古の建物)。1914 年に木造コースター Rutschebanen 開業。1943 年、園創立 100 周年に現行の観覧車が登場。第二次大戦中の 1943 年、破壊活動でコンサートホール等が焼失し、コンサートホールは 1956 年に再建された。

時代背景

1843 年当時のデンマークは絶対王政末期で、産業化と市民階級の台頭が進む時代。要塞外の空き地に「万人が楽しめる庭園」を設ける発想は、パリやロンドンの pleasure garden の影響を受けたもので、Tivoli は近代的な市民の娯楽空間の先駆けとなった。

必見

Rutschebanen(木造ジェットコースター)
Tivoli ・ 1914 ・ ヴィンテージ木造コースター

現役では世界最古級。ブレーキ係が乗り込み手動で速度調整する昔ながらの方式が残る。

Pantomime Theatre(パントマイム劇場)
Vilhelm Dahlerup 設計 ・ 1874 ・ 中国風建築

現存する園内最古の建物。5 人がかりで開閉する孔雀の尾を模した機械式緞帳が名物。

Himmelskibet / Star Flyer
Funtime 社製 ・ 2006 ・ 現代型スカイフライヤー

高さ約 80m、世界屈指の高さのブランコ型カルーセル。市街の眺望が広がる。

Dæmonen(デーモン)
― ・ 2004 ・ 現代型スチールコースター

イメルマン・垂直ループ・ゼロ G ロールを約 1 分 46 秒で駆け抜ける絶叫系。

Nimb 館
― ・ 1909 ・ ムーア(Moorish)様式

ドームと尖塔を持つ東洋趣味の名建築で、現在は高級ホテル・レストランが入る。

Tivoli Concert Hall(コンサートホール)
― ・ 1956 再建 ・ モダニズム

クラシックからポップスまで催される園の音楽拠点。地下には水族館がある。

観覧車(Ferris Wheel)
― ・ 1943(100 周年) ・ クラシック

園を象徴する乗り物の一つで、庭園全体を見渡せる。

イルミネーションと庭園
― ・ ― ・ オリエンタル装飾

夜になると色とりどりのランプと東洋風パビリオンが灯り、幻想的な雰囲気に包まれる。

館内の周り方

正門から入り、まず庭園と Pantomime Theatre 周辺を散策 → 主要コースター(Rutschebanen, Dæmonen)→ Himmelskibet で眺望 → 夕方以降にイルミネーション点灯を待って夜景と庭園を楽しむのが定番。

滞在目安3〜5 時間。夜のイルミネーションまで見るなら夕方入園がおすすめ。 撮影個人利用の撮影は自由。夜景・イルミネーションが特に映える。三脚使用や商業撮影は要許可。要確認。 混雑を避けるコツ週末夜・夏季・ハロウィン/クリスマスの特別シーズンは大混雑。平日午後の早い時間の入園が比較的空いている。乗り物は開園直後が待ち時間が短い。 バリアフリー園内はほぼバリアフリーで車椅子でも回りやすいが、乗り物ごとに乗車制限がある。詳細は公式のアクセシビリティ情報を要確認。

実用情報

営業時間夏季 月〜日 11:00–22:00(金土は延長)
定休日なし(季節営業)
料金日付ごとの変動制(150〜200 DKK/人目安、乗り物は別料金)
予約不要 (オンライン事前購入可)
city pass対象外

アクセス

コペンハーゲン中央駅(København H)の目の前、徒歩約 1〜3 分。

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出典