人魚姫像
アンデルセン童話に着想した、世界が知る小さくも儚い人魚のブロンズ像。
Photo: klndonnelly(CC BY 2.0)
概要
Langelinie プロムナードの海辺の岩に座る、高さ 1.25m ・重さ 175kg のブロンズ像。Hans Christian Andersen の童話『人魚姫』(1837 年)に着想し、人間になりつつある人魚の姿を表現している。1913 年の除幕以来、コペンハーゲンを象徴するアイコンとなっている。
その小ささと素朴さから「がっかり名所」と揶揄されることもあるが、繊細で物憂げな表情と海を見つめる佇まいには根強い人気がある。度重なる破壊行為の標的にもなってきた、数奇な歴史を持つ像でもある。
歴史的背景
建てられた経緯・年代
1909 年、Carlsberg 創業者の息子である実業家 Carl Jacobsen が、王立劇場で観た『人魚姫』バレエに感銘を受けて制作を依頼。1913 年 8 月 23 日、Langelinie の海辺に設置・除幕された。
建築家・建築様式
彫刻家 Edvard Eriksen(1876–1959)。木彫を修業後、Royal Danish Academy of Fine Arts で学んだ。人魚姫像は彼の代表作。
20 世紀初頭の写実的具象彫刻。理想化を抑えた自然主義的な人体表現で、物語的情緒を静かに湛えるのが特徴。
収蔵品・美術様式
世紀転換期の北欧の具象・アカデミック彫刻の流れに位置づけられる。
増改築・被災・修復
1964 年 4 月に頭部が切断・盗難(新造して再設置)、1984 年に右腕切断(2 日後返却)、1998 年 1 月に再び斬首、2003 年 9 月には爆薬で台座から海中へ落とされた。ほか塗料被害等多数。
時代背景
19 世紀末〜20 世紀初頭、Carlsberg などの産業資本が芸術・公共彫刻のパトロンとして台頭した時代の産物。
必見
高さ 1.25m の等身以下のブロンズ像。人間の脚になりかけた両足と憂いを帯びた横顔。
顔・身体とも彫刻家の妻 Eline Eriksen がモデル。
海辺に据えられた自然石の上に座る構図。満潮時により物語的な情景に。
背景に港と行き交う船を望むロケーション。
Solvang ・ Monaco ・ Seoul ・ Brasília など世界 13 か所以上に複製が存在。
館内の周り方
Langelinie プロムナードを Kastellet 側から北上して像に到達。岸沿いに回り込んで正面アングルを確保するとよい。
実用情報
| 営業時間 | 24 時間(屋外) |
|---|---|
| 定休日 | なし(屋外・常時開放) |
| 料金 | 無料 |
| 予約 | 不要 |
| city pass | 該当なし |
出典
- The Little Mermaid (statue) — Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/The_Little_Mermaid_(statue) (取得日 2026-07-05)
- Edvard Eriksen — Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Edvard_Eriksen (取得日 2026-07-05)