Spot Guide ・ コペンハーゲン

Rosenborg Castle

クリスチャン 4 世が築いた、王冠と宝物を収めるルネサンス城。

Rosenborg Castle の外観、オランダ・ルネサンス様式の赤レンガと尖塔

Photo: Eduard47(CC BY-SA 4.0)

城 / 美術館(王室コレクション) 🔴 MUST

基本情報

住所Øster Voldgade 4A, 1350 Copenhagen 最寄駅メトロ M1/M2 Kongens Nytorv 駅 / S トレイン Nørreport 駅 公式サイトdenkongeligesamling.dk 地図Google マップ

概要

Rosenborg Slot は、デンマーク王 Christian IV(クリスチャン 4 世)が夏の離宮として建てたオランダ・ルネサンス様式の城。1710 年頃まで王室の居城として使われ、1838 年に一般公開されて、ルーヴル美術館の公開より約 50 年早い、ヨーロッパ最古級の王室博物館の一つとなった。

城内には約 400 年にわたるデンマーク王室のコレクションが時代順に展示され、地下の宝物室(Treasury)にはデンマークの王冠・戴冠用宝器(レガリア)が収められている。豊かな内装、玉座を守る 3 頭の銀のライオン、クリスチャン 4 世の私室などが見どころで、隣接する Kongens Have(王の庭園)と合わせて人気が高い。

歴史的背景

建てられた経緯・年代

1606 年に郊外の夏の離宮(サマーハウス)として着工。段階的に増築され、1624 年頃に現在の姿へと完成した。発注者は建築好きで知られる Christian IV。

建築家・建築様式

構造計画には Bertel Lange と Hans van Steenwinckel the Younger(小ハンス・ファン・ステーンウィンケル)が関わったとされる。ステーンウィンケル家はデンマーク・ルネサンス建築を代表する建築家一族で、市内の主要建築に携わった。

オランダ・ルネサンス様式。流れるような曲線を描く「オランダ破風(Dutch gable)」と、尖塔(spire)を戴く塔を特徴とし、北欧ルネサンスの傑作とされる。赤レンガに砂岩の装飾を組み合わせた華やかな外観が印象的。

増改築・被災・修復

1606–1607 年頃に 2 階建て館が完成し、以後増築を重ねて階を追加、東側に 2 つの塔、西側に高い塔、そして 1634 年に階段塔が完成。1700 年頃に Long Hall が舞踏室から王室謁見室へ改装された。1838 年に博物館として一般公開。

時代背景

建設期の 17 世紀前半は Christian IV 治世の「建築王」時代で、王は多数の建築事業を推進した。オランダとの交易・文化交流が盛んで、オランダ人職人・建築家がデンマークのルネサンス様式に大きな影響を与えた時代背景がある。

必見

Long Hall(ロングホール/騎士の間, room 21)
― ・ 1624 完成 ・ ルネサンス王室広間

元は舞踏室、1700 年頃に王室謁見室へ。玉座と 3 頭の銀ライオンを擁する城内随一の大広間。

戴冠用玉座と 3 頭の銀ライオン
玉座は Bendix Grodtschilling(1662–1671)/銀ライオンは Ferdinand Küblich ・ 17 世紀 ・ バロック期王室工芸

一角(ナローナル)の牙で作られた王の戴冠椅子と、それを守る等身大の銀のライオン像。

王室レガリア/宝物室(Treasury)
― ・ 16–17 世紀 ・ 王冠・宝器

地下の宝物室にデンマーク王冠宝器を収蔵。城のハイライト。

Christian V の戴冠冠
― ・ 1670 ・ バロック

約 2.08kg の金製。絶対王政の象徴として作られた王冠。

Christian IV の王冠
― ・ 1596 ・ ルネサンス

クリスチャン 4 世の精緻な王冠。デンマーク王室工芸の傑作。

Winter Room(冬の間)
― ・ 17 世紀前半 ・ オランダ絵画装飾

クリスチャン 4 世お気に入りの居間。暗い木のパネルにアントワープで購入した絵画が嵌め込まれ、親密で豪奢な雰囲気。

銀家具コレクション
― ・ 主に 17 世紀 ・ バロック期銀工芸

Long Hall に並ぶ大規模な銀製家具群。

Scanian War のタペストリー
― ・ 17 世紀後半 ・ バロック

Christian V のスコーネ戦争(1675–1679)の勝利を描いた 12 枚の連作タペストリー。

館内の周り方

1 階の Winter Room などクリスチャン 4 世の私室から順に見て、上階の各王の部屋を時代順にたどり、最上階の Long Hall(玉座・銀ライオン)でクライマックス。最後に地下の宝物室でレガリアを見る動線が定番。

滞在目安1〜1.5 時間(宝物室と庭園を含めると 2 時間程度) 撮影フラッシュ・三脚なしの個人撮影は一般に可。宝物室は特に規則が厳しいため現地表示に従う。要確認。 混雑を避けるコツ開館直後の午前中が最も空いている。狭い階段室・宝物室は昼以降に混雑するため早めの訪問がおすすめ。夏季はオンライン事前予約が有効。 バリアフリー歴史的建築のため階段が多く、上階・宝物室へのアクセスに段差がある。車椅子でのアクセスには制約があるため事前に公式へ要確認。

実用情報

営業時間夏季 (6/27–8/30) 09:00–17:00
定休日なし(季節営業)
料金時間指定券(オンライン事前予約分)
予約要(時間枠指定)
city pass対象(当日窓口受取方式のため事前の時間指定券は別購入が必要)
入場は時間枠指定制。city pass 対象だが当日窓口受取方式のため、事前の時間指定券は別途購入が必要。夏季は早めのオンライン予約を推奨。

アクセス

メトロ M1/M2 Kongens Nytorv 駅、または S トレイン Nørreport 駅から徒歩約 5〜10 分。

🗺 Google マップで開く →

出典