Ny Carlsberg Glyptotek
ビール王の情熱が生んだ、古代彫刻と印象派の殿堂。ヤシの茂る冬の庭が心臓部。
Photo: Aavee(CC BY-SA 3.0)
基本情報
概要
カールスバーグ醸造所創業者の息子カール・ヤコブセン(Carl Jacobsen, 1842–1914)の個人コレクションを母体とする美術館。古代エジプト・ギリシャ・ローマ・エトルリアの彫刻から、ロダンやドガらフランス近代彫刻、ゴーガン・セザンヌ・ゴッホらの絵画までを一堂に集める。
館の中心には、ヤシの木と噴水、銅と鉄のガラスドームを戴く「冬の庭(Winter Garden)」が広がり、彫刻鑑賞と憩いが溶け合う。館名はミュンヘンのグリュプトテークに倣い、ヤコブセン自身が名付けた。
歴史的背景
建てられた経緯・年代
1882 年、ヤコブセンが自邸に冬の庭を増築した際、収蔵が増えたのを機に一般公開したのが起源。公共美術館としての建物は 1897 年 5 月 1 日に開館した。
建築家・建築様式
主建築は Vilhelm Dahlerup(フランス近代・絵画部門、1897 年開館)と Hack Kampmann(古代コレクション部門、1906 年開館)による二棟構成。
Dahlerup 棟はイタリア・ルネサンス・リバイバル様式で、赤煉瓦と豊かな装飾が特徴。Kampmann 棟は簡素で端正な新古典主義を基調とし、古代彫刻の展示にふさわしい静謐な空間を作る。
収蔵品・美術様式
彫刻はエジプト・ギリシャ・ローマ・エトルリアの古代美術と、ロダン・カルポー・ドガらフランス 19 世紀彫刻を軸とする。絵画は印象派〜ポスト印象派(ゴーガン、セザンヌ、モネ、マネ、ゴッホ、ロートレック)。
増改築・被災・修復
1897 年に Dahlerup 棟が開館。1906 年に Kampmann 設計の古代美術棟と冬の庭が完成。1996 年には Henning Larsen 設計の増築棟が中庭に挿入され近代絵画コレクションを収める。
時代背景
19 世紀末、産業で財を成した市民が芸術のパトロンとなり公共美術館を築いた時代の代表例。
必見
冬の庭の噴水中央に置かれた大理石像。館の顔ともいえる代表作。
当館はドガのブロンズ彫刻全シリーズを所蔵。
フランス国外では屈指の規模。
単独画家として当館最多の 40 点超を所蔵。
マネ初期の問題作。
ミイラを含む 1,900 点超。
950 点規模の古代彫刻・エトルリア遺物。
館内の周り方
入口ホールから冬の庭でひと息つき、Dahlerup 棟のフランス絵画・彫刻へ。続いて Kampmann 棟の古代彫刻を巡り、Henning Larsen 棟の近代絵画で締める。
実用情報
| 営業時間 | 木 10:00–21:00(他 10:00–17:00) |
|---|---|
| 定休日 | 月曜 |
| 料金 | 単券 150 DKK |
| 予約 | 不要 |
| city pass | 対象(無料) |
出典
- Ny Carlsberg Glyptotek — Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Ny_Carlsberg_Glyptotek (取得日 2026-07-05)
- The architecture of Glyptoteket(公式)https://www.glyptoteket.com/about-the-museum/architecture/ (取得日 2026-07-05)