Louis Poulsen
18 世紀の海軍砲弾庫に灯る、PH ランプの故郷。「まぶしくない光」の哲学に出会う。
Photo: Doc Searls(CC BY-SA 2.0)
基本情報
概要
1874 年創業のデンマークを代表する照明メーカー、Louis Poulsen の国内唯一の直営ストア。旧海軍地区ホルメンの歴史的建造物 Kuglegården 内にあり、本社(HQ)とショールームを兼ねる。
「光をどうデザインするか」を突き詰めた同社の哲学が、静謐な空間で体感できるのが魅力。150 年の照明遺産と 18 世紀海軍建築が出会う場として、デザイン巡礼者に人気。
歴史的背景
建てられた経緯・年代
建物 Kuglegården(「砲弾の中庭」の意)は、デンマーク海軍の艦艇用の砲弾を保管するために建てられた海軍武器庫。1742 年完成とされ、1760 年代にかけて Arsenalet(兵器廠)群の一部として整備された。Louis Poulsen は 2018 年、ショールームと本社をこの建物に統合・移転した。
建築家・建築様式
設計は 18 世紀コペンハーゲンで活躍した建築家 Philip de Lange。砲や武器を三方に囲む大きな中庭を持つ兵器廠 Arsenalet を手がけ、Kuglegården もその一群として砲弾庫を担った。
18 世紀デンマークのバロック〜古典主義的な実用建築。装飾を抑えた堅牢な煉瓦造で、軍事施設らしい質実さと均整のとれたプロポーションが特徴。
収蔵品・美術様式
デザイン潮流としてはデニッシュ・モダン/機能主義。創業者ではなく、同社と生涯にわたり協働した Poul Henningsen(1894–1967)が牽引者。電球の裸の光を複数のシェードで反射・遮蔽し柔らかく均質な光へ変える「無眩光」の理論を確立した。
増改築・被災・修復
2018 年、Louis Poulsen が Kuglegården の 18 世紀建築を改修し、本社機能とショールームを統合。歴史的な床梁の保存など原構造を尊重したリノベーションが施された。
時代背景
ホルメンは長らくデンマーク海軍の拠点で、20 世紀末以降に文化・教育・デザインの街区へと転換した。
必見
パリ万国装飾美術博で金賞。3 枚の重なるシェード構造で光源を隠し柔らかな光を配る。
どの電球でもまぶしくないよう設計され今も世界中で愛される定番ペンダント。
72 枚の葉状シェードが重なり、あらゆる角度からグレアのない光を放つ。
SAS ロイヤルホテルのために設計された鋭い幾何学フォルムのランプ・シリーズ。
半球シェードと曲面脚が一体化した有機的フォルムのテーブルランプ。
館内の周り方
中庭 Kuglegården を抜けてショールームへ。PH 誕生の 1925 年オリジナルから PH 5 ・ Artichoke へと年代順にたどり、AJ など建築家コラボへ。
実用情報
| 営業時間 | 平日 08:00–17:00 |
|---|---|
| 定休日 | 土日 |
| 料金 | 無料(見学) |
| 予約 | 不要 |
| city pass | 該当なし |
出典
- Visit Louis Poulsen's Copenhagen Store & HQ(公式)https://www.louispoulsen.com/en/private/about-us/visit-us/stores/copenhagen-store (取得日 2026-07-05)
- Poul Henningsen — Wikipedia https://en.wikipedia.org/wiki/Poul_Henningsen (取得日 2026-07-05)